何よりも興味を引いたのが、
アメリカの方が、昔の日本をどのように表現しているのか。
というものでした。
映画「さゆり」で話題になったのも
もう思い返せば随分前です。
本書によると、アメリカに移住したさゆりの人生を
さゆり自身が克明に語ったもの。
のようです。
本書を開いてみると、「ヤーコプ・ハールホイス」という方が、
さゆりさんの口伝を克明に記したとあります。
京都弁や花柳界の言葉など英語に訳すのに難儀したとか、、、。
彼女の遺言で
私や、お話した方々が生きているうちには
原稿としたものを公刊されたくない。
そう話していたようですが、結局彼女が一番長生きしたとか。
内容は
病弱な母を抱え、漁師の父を持つ二人の姉妹
の、小さな頃から始まります。
さゆりの語り口調が想像できるような描写が続きます。
現実にいたというアメリカに移住した芸妓さゆりの話は
この手の話が好きな私には楽しい本です。
ご興味のある方は手にとってみてくださいませ。