文楽
先日、「前進座」にて、『文楽』を鑑賞してきました。

恥ずかしながら、、、
文楽は初めて。  「車人形」などはありましたが、
生での文楽は初めてでした。

だしものは以下の物でした。
 菅原伝授手習鑑   寺入りの段
           寺子屋の段

 釣 女
開演に先だっての解説。

これがわかりやすく、楽しい物になっていました。

今回気が付いたことが、、。

人形遣いさんがする人形の動き。

 それは、日本舞踊の体の使い方に似ている、、。
という事です。

胸を使い、首を使い、手を使い、、

 胸の動き、首の動きなどで感情を大きくあらわす
踊りと共通します。

無表情で、怖い感のアル「人形たち」
でも、人形遣いさんたちが手を触れる事で
「ぱっと」呼吸をしだします。

なんとも不思議ですが、
表情の無い、無機質なモノたちが、
人が演じるよりも感情豊かに、人間味溢れた仕草をしたり、、。

三味線・唄・人形

この三者が本当に上手く絡み合い、、。
絶妙な物が生まれます。

なんとバランスが取れているのでしょう、、。

そして驚いたのが
●人形の三人遣いになったのは以外と遅い享保19年(1734年9)あたり。

 ●文楽=近松 のイメージですが、
  以外にも原作どうり演じられている物は少なく、
  人形が三人遣いになったのも近松以降の話であること。

発見だらけの初体験でありました。

以前ブログで紹介した「差金」も生で見てきました(笑)

人形の体に使われている物、、
なじみの深い「三味線の糸」や、「鯨の歯」などなど、、。

これは、NHKか何かで聞いた気がするのですが、
昔は一役に一体の人形。と決まっていたようですが、
 現在では、別のお話に同じ人形も使う事があるそうです。
まだまだ覗いただけの文楽ですが、
踊りに共通することもあり、
これからはまってしまいそうですね。

10 thoughts on “文楽と日本舞踊、、、、

  1. 日本の踊りは、人形のように踊るように、と教えるということを聞いたことがあります。重力を意識して自分のものにする、ということでしょうかね。人形には、筋肉がないですから。

  2. 邪太郎です。私も文楽大好き。菅原伝授は昨年国立で観ました。我が子を身代わりに殺された母親の心情が人形の動きからじかに伝わってきて参りました。特に近松は面白いですよ。「油地獄」や「曽根崎」なんて何度でも観たいものです。誰かが言っていたけれど、近松はまさに現代劇ですな。ではまた。

  3. hktmc342さま。人形の様に、、というよりは、体の使い方を教えてもらいます。一つ一つの動きには根拠というか、、使い方による限界もあるし、上手に使わなければ、結果、美しく使いこなせない、、、とも、。

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