久々の更新です。
随分前に読んだ本なのですが、
『金魚』が登場するお話です。
室生犀星

室生さんの作品はこの「蜜のあわれ」が初めてでした。

『杏っこ』などが有名です。
『舌を噛み切った女』は、歌舞伎座で上演もされたようです。
芥川龍之介氏との親交も厚かったようで、
彼のことを書いた作品は高い評価を受けたとか。
芥川氏が認め、その才を恐れた人物でもあったと芥川氏自身が語っている物が
後書きの方に紹介されていました。

幼少の頃の親との思い出、など人生そのものが
大きく作品に影響しているようです。

今回は、
「われはうたえどもやぶれかぶれ」
自分の闘病の辛さなどをつづったものなど
数作品収められていた一冊の中から、
「蜜のあわれ」を少しご紹介したいと思います。

HNKで、「金魚」番組が深夜にやっており、
その中で紹介されていた本でした。

表紙に金魚の「魚拓」を使用した。
という物で、話題があったようです。
室生犀星

室生犀星さんは、
金魚(お魚)好きでも有名だったとか。

陶芸や庭いじりが
晩年は趣味から生活の一部のようになったようで、

「にわ」や、「陶器」などについて、
とても綺麗に描かれています。

写真の魚拓がある本は絶版という事で、
講談社文芸文庫から出ている文庫本を読みました。

おじ様と、彼が飼っている金魚とのとりとめのない会話で
 お話は進んでいきます。

 私が感じたこと、、
 それは「金魚と飼い主の会話は「男とは、女とは、、」」
 という物をとても嫌味無く、自然に描いているところです。

 はじめはなんてことは無くても、
 読み進むうちに、金魚が少女から、女へと成長します。

 そして、男の欲望みたいな物を嫌っていた彼女も、
 あっけらかんと、「男ってのはそうなんだよ、、」と話す
 飼い主の言葉に、自然と理解を示します。

 読み手には嫌味無く「すっと」入ってきました。

私が大好きな『幸田文』さん

時代が近いせいもあるのでしょうか、、
なんとなく文章の感じが似ています。

表現方法というか、日本語の、言葉の表現力がとても豊かです。

思い切って一気に読んでしまった作品です。

『学生の頃に読みたかったなァ、、』
読み終わってすぐ、そう思った作品でもありました。

他愛も無い会話の中に、
思春期には拒否反応が出ていた「男・女」の姿を、本能を
ありのままに決して飾らず描いていたので、
多感な頃に読んでいたら、
少しは違った見方が出来たかな、、、。なんて(笑)

他の作品も読みたいのですが、
中々、、何冊も同時進行の私はまだ手にしていません。

アマゾん.comでてにしましょう、、(笑)

One thought on “『蜜のあわれ』 室生犀星(むろうさいせい)

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