「小唄と端唄の違いは?」

私も以前、この疑問を感じた事がありました。

私なりに古い本や、お話を聞いたりして、
私流にまとめてみたいと思います。

主に邦楽は、「唄い物」「語り物」に別れます。

新内は「語り物」
端唄、小唄、歌沢などは「唄い物」になります。
長唄も歌い物。
浄瑠璃の、清元、義太夫などは、「語り物」に分類されます。

現在は、少なくなりましたが「歌沢」という分野も「小唄」「端唄」と並んで代表的なのもです。

端唄は、「端もの唄」という言葉を略して言ったものといわれます。
(別のいわれもありますが、ここにはこのいわれを載せておきます)
端唄は、時々の流行雑曲で、三味線に合わせて唄う短い唄
というだけですから、各人が勝手に唄ったワケです。

しかし、時代と共に、「唄として面白く」と、
端唄を、節細かく丁寧に唄うようになった
のが、歌沢。 安政六年六月に公に名称を許されました。
しかし、当時、両方とも混同していたようです。

小唄も、歌沢と前後して起きたようです。

小唄は、一流の公許などという手続きは踏まず、
歌沢とは全く異なる唄い方をする

という形で進んできたようです。
小唄は、流派などは名乗らず「唄い方、弾き方が伝承されてきた」といっていいかと思います。
現在は、流派存在します。震災後にできたそうです。

歌沢は、間調子が緩やか、小唄は、早間調子
簡単に言うと、そうなります。

歌沢は、小唄と違い
「三味線は太棹」「低音を巧みに使う」「小唄の三倍の時間の曲」
「三味線は演奏に専念」

小唄は、
「三味線の間のなかに、唄をもりこんで唄う」
「三味線は細棹」

端唄は、小唄のように早間で無く、歌沢のように繊細でなく、
両方の母体の役を務めている。

端唄、歌沢、小唄を総称して俗曲と呼びます。

端唄は、「お座敷唄」「流行雑歌」小曲。
 小唄は、「早間小唄」ともいい、自由でデリケート。
      洒落と、色気をもりこみます。
 歌沢は、節細かく、長い。端唄をを整理し、特色ある唄い方にした。

なんだか、ばらばらと話がとんでしまいすいません。

小唄が先、小唄が先という説がありますが、
相当昔から、文献にも存在するようで、学者さんによっても色々な説が載っているようです。

確かに、小唄の文句は、艶っぽい、女が恋心を歌ったものなどが多く、
時代に流行ったお芝居の内容や、
役者さんの名前など、多く出てきます。

歌沢は、私は一度も聞いた事がなく、
師匠から聞いた話や、本に沿って記事を載せました。

いまいちなぞが解けなかったかもしれませんが、
小唄は、思いつきやその時の気持ちなどをテンポ良くこんぱくとにまとめたもの。
端唄は、お座敷きで、踊りなどと一緒に演奏されたもの。

と、そんな具合ではないのか、、、と思います。

小唄をされている方、
また、端唄の事などご存知、また、この記事について
ご意見などある方、ぜひぜひお願いいたします。

7 thoughts on “小唄に端唄 ??

  1. 私も疑問に思っておりました! ということは、お茶屋さんの世界的には、端唄は芸妓さんと舞妓さんとお客さんがいて踊り・唄・三味線あり、小唄は芸妓さんとお客さんがいて唄と三味線、ということで良いのでしょうか? すっごい短絡的ですみません・・・ 小唄やってみたかったんですよねー。

  2. こんにちは!初めてのお邪魔です。解説の通りですね! もう一つ付け加えますと、端唄は「撥」を使って弾きます。小唄は「撥を使わず、つまびき」なんですよ~!^^!

  3. こんにちは~。 実は骨董市で、練習用のお三味線を買ったのですが、これ長唄三味線なんでしょうか???それともまさか津軽じゃないよね・・??? 見分けるポイントがありましたら教えてください・・。

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