「飲み比べ 介抱されよか それとも勝って 介抱しようか 迷う猪口」
と、三亀松さんが口説くと
「花は口実 お酒は道具 酔ってしまえば 出来心」
と、お相手の芸者がこたえます。
これは「柳家三亀松」さんの半生を描いた「浮かれ三亀松」の中に出てくる都々逸。
本のお話は、「本のお話」の中で書く事にして、
お酒の話といきましょう。
昨日、一杯飲みながら、本の中から都々逸を書き出していました。
「まぁ、なんていい文句だろう、、。」
ほろ酔いにまた、とてもいい気分。
私は介抱されたいなぁ、、なんて思いながら
お酒、、、ではなくマティーニを飲んでおりました、、。
オリーブをつまみながら、、、。
「こんな文句にゃ、お酒に着物。」
都々逸でお互いの気持ちを会話する。
なんていいもの、、。
昔の方達は、すぐに気持ちを唄にしたなんていいですね。
こんな風に口説かれ、こんな風にかえしてみたい。
「お酒は道具、、」
酔う為に飲むも時もあれば、味わいたいときもありますね。
管巻きの酒や、鬱憤晴らしの自棄酒の道具、、
ってのは粋でないですものね。
「酒は飲むもの 飲まれちゃならぬ さしつさされつ よい明かそ」。「酔い」と「宵」を掛けて。
いい文句、、。