先日、浅草をご一緒した「一祥庵」の女将さん。

彼女は
人の目をじっと見つめてお話します。

小心で、こっぱずがりやなわたしにとって、とても新鮮でした。

人の目をみて話をする
それは、なんだか忘れかけていた気がします。

浅草の色々なお店に入った時も女将さんはちょっと違いました。

どのお店の方とも、
なんらかの会話をひと時楽しんでいる、、
そんな感じでしょうか。

歩いたり、方々をみて回っているときでも、
女将さんはのんびりじっくり楽しんでおられます。

ふっと気が付きました。

「なんて東京の人たちはセワシイのか (私も含めて)」
確かに、そのスピードの中で生活する私にとっては
当たり前の事であり、のんびりしていたらついていけない事もあります。

でも、ふっと、
「休みくらいせわしくしなくても」
なんて想いが横切りました。

女将さんは、お話しながら買い物、、
私は、ぱっぱと、、、

そんな時、お会計を済ませる時
あまりにそっけなさ過ぎてつめたいかなぁ
なんて思い、

女将さんのように、目を見よう、、、

と、お会計のお姉さんに
「ありがとうございました」
といわれ、
「どうも」
お顔をみてにっこり。

するとなんだかお互い気持ちよい空気になりました。

東京でも下町だからこそ、
お客さんとああして会話しながらご商売をされるのでしょうが、

都内のぶっきらぼう店員さんやおば様に慣れてしまった私。

それだけ、東京では「ただの品物売り」になってしまっているのですね。

そういえば、
以前とても素敵な「店員さん」に出合った事があります。
場所は『渋谷のパルコ』

しかもセール真っ只中。
人は沢山、店員さんも忙しそうです。

そんな中、足を止めた「DIANA」の特設セールの一角。

黒のジョッキーブーツを以前から狙っていた私。
シンプルで、当たり前の物が見当たらず、
「ここなら」と思って足を踏み入れました。

ありましたありました。

お目当てどうりの靴が。

早速はいてみたりしよう、、。

その時声をかけ、来てくれたのが
とても地味な感じですっきりした女性の店員さん。

サイズや、履き心地など色々試したりしている時も
ずっと一緒にみてくれました。

彼女のいいところは、

『呼ばれてから、お客様のところに来る。』
『いいですよ~、にあってます~』とか言わない。
まして『売りつけない』

とにかく
「足に合いますか?」
「履き心地は?」
と、『私』の事を気にしてくれます。

けしてうるさくなく。
気に入らなかったり、足に合わなければソレはそれで仕方の無い事。
無駄な買い物をさせる感じは全くありません。

私が聞いた事には「簡潔に・いやみなく」応えてくれます。

『ヒールの高さは、底を足しても靴のラインは平気かな?』
なんて時は、
「そうですね、、○センチくらいなら」とか、

『ラインが、、』
といえば、
「若干でしたら、オイルを塗ってあげて、履きこめばこんな感じになりますよ』
と見せてくれたり。  (ここでもオイルとか売りつけない)

これなら、と会計に持って行ったときに見つけた「薄い擦り傷」

セール品だし、一足しかなかったので、聞いてみました。

「これ消えますか?」

すると彼女、
お手入れの仕方から、色々と教えてくださいました。

もちろん『付属品を売りつける』なんてことはありません。

とにかく最後まで気持ちの良いお買い物をすることが出来ました。

お客さんの側に立って商品を売る。

彼女には
靴に対する愛情がありました。
だからこそ、足にあった、長くはいてもらえる、、、
そうして売ってくれたんですね。

彼女も私の目を見てお話してくれていました。

あれ以来、彼女以上の店員さんにあったことはありません。

商品に対する知識・愛情
お客さんへ対する親切・丁寧な心。
東京にもこんな店員さんがいるんです。

でも、どこへ行っても
「いいですよ、似合いますよ、売れ筋なんです、残りは少ないんです、、」
そんな方ばかり。
入った瞬間に「すー」っと寄ってきて
「これは、あれは、、」 といわれても、興ざめしてしまいます。

良い店員さん素敵な店員さんがいれば、
「また行こう」
となるのに。

なんだか話がずれてしまいましたが、
「人の目をみて」
「笑顔ひとつで気持ちよくなる」
「せわしくばたばた、、しないで良い行動」
「じっくりの必要な時はじっくり」
そんなゆとりのアル
素敵な女性っていいですよね。

6 thoughts on “素敵な女性 時間の流れ 女将さんの話

  1. 女将さんの目を見て話す姿勢を見習いたいです。店員さんのお話も興味深かったです。瑠依さんの感性に響いた店員さんだったようでよかったですね。せわしない都会の生活からちょっと身を引いてよく観察すればゆったりした空間があるんですね。素敵な記事だったので傑作ポチっとして帰ります。

  2. ルークさん。ありがとうございます。あくまでお客様の買い物であって、売りつける商売ではないと多くの店員さんが気が付いて欲しいですね。女将さんの姿勢は私も見習わなくては。

  3. 瑠依さんが おきれいだから ついついお顔ばっかり見てしまったのかしら…。でも「素敵」なんて言って下さって嬉しいわぁ。おのぼりさんで 何もみても楽しくて きゃあきゃあ言いっぱなし…お恥ずかしいです。瑠依さんの隣は とっても気持ちが落ち着いて居心地のいい時間を過ごさせて頂きました。歳がすごい違うことや まだ知り合って間もない事をすっかり忘れてしまってました。素敵な瑠依さんに出会わせてもらえた事…感謝です。

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