先日、「ビデオ会」が、お師匠さんの自宅で開かれました。

昨年の「お浚い会」のビデオです。

師匠はもちろん、着替えや、順番により、

見たくても見られなかった、、、

なんて演目が、誰にもあるので、社中皆で一通りみる会です。

それぞれの、来られる時間帯があるので、
大まかに、昼の部、と、夜の部。

私も姉弟子さん方も、
師匠はもちろん、脇にいる時間、楽屋で着付けの時間、、を取られていた面々は、
初めて、ゆるりと鑑賞しました。

昼と、夜の部の間に、師匠・姉弟子・私しかお稽古場にいない時間があり、

ここぞ、、とばかりに、
師匠、そして、大師匠さん(お師匠さんのお師匠さん)のビデオ
を見せていただくことが出来ました。

大お師匠さんのお姿を、ビデオで拝見するのは初めて。

私が弟子入りをした時には、大お師匠さんはいらっしゃらず、

師匠や、お弟子さん方からお話を伺ったり、
テープにお声が少し入っていたり、
あとは、稽古場に飾られているお写真でしか拝見したことはありませんでした。

大お師匠さんは小柄な方で、
舞台ではとても大きかった方だったそうです。

師匠は、背も大きくスタイルも抜群。

そんな師匠と大お師匠さんですが、

やはり、子弟。

食い入るように何本かあっという間に見てしまいました。

 「似てくるのは当然、真似ようと思うことも大切。

  でも、同じになろうとしちゃいけないよ。」

大お師匠さんが師匠に言ったそうです。

体系も、性格も、経験も、表現力も、、、、

みな、同じ人なんていないですものね。

同じになろうったって、なれる方が不思議なことですね。

育った環境、時代、、日常、、、

常に変わるものが皆ありますものね。

師匠の踊りと師匠が大好きです。

師匠みたいになりたい。

そんなことを言った時、師匠は私に言いました。

 「踊りは、子弟があっても、同じには決してならないよ。

  盗むし、まねようとするのだから似てくることは当たり前のこと。

  でも、瑠依と私は同じではないから。

  女優業の助けになれば良いんだよ。あんたは踊り子になるわけじゃない。

  私には私の、瑠依には瑠依の踊りがある。

  踊りは一人一代なんだよ。  それでいいんだよ。」

心強いファンが、応援してくれる人が、ここにもいます。

嬉しかった。

One thought on “大お師匠さんとお師匠さんと私

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