着物を着込んでくると、
必ずといっていいほど「裾がすれて」しまいます。
踊りの師匠は、着物の消耗は激しく、
「いつも身丈を長く仕立て、すれたら切ってもらう。それか天地してもらう」
私ははじめて聴いたとき 「てんち?」
お師さんが笑いながら教えてくれました。
「裾回しを、裾の方と胴裏の方(胴裏に接している上の方)と入れ替える」こと
なんです。
裾回しが切れたときはこれですみますが、
生地が切れた場合は切るそうです。
確かに、生地よりも裾回しのほうが少しだけ長く出ていますよね。
ほうほう、踊りをしているなら、「長めに仕立てる」
って、言われたらその通りですよね。
昔の人は本当に大事に着ていたんですね。
着物は三代先まで
とはよく言ったものです。
私も仕立てるときは注意して仕立てたいですね。
昔は裾が擦り切れても良いように、裾回しの上にテープを縫いつけた。 ちょい、レースっぽいテープを売っていた・・・・。(今はこんな貧乏臭ぇ事ぁしねえよ) 黒襟もそれと同じ、汚れ避けと、共襟がすれない様に掛けたもの・・・。
なるほど。その存在は知りませんでした! 黒襟はなんとなく知っていましたが、、。 いつもながらお勉強になります!!